セブンイレブンで発見!あのピエールさんが監修のスイーツ!
ご訪問ありがとうございます!
みなさん、お菓子好きですか?
自分は、大好きです!
特に甘いものがいいですね!
なんてたって、職業パティシエなんです。
でもお菓子についての記事を書いてなかったので、さっそくチャレンジ!
今回はセブンイレブンで見つけた新作スイーツ2品について。
- ピエールエルメ シグネチャー カップケーキ・マンゴー
- ピエールエルメ シグネチャー エクレア・マンゴーキャラメル
一目で他とは違うパッケージ。
鮮やかなオレンジ色が目を惹きます。
そして商品の期待をさらに爆上げさせるのが、ピエール・エルメの文字!
期待が膨らみますね!
さて、今回もいろいろやってみよ?
ピエール・エルメとは
Pierre Hermé
ピエール・エルメ
21世紀のパティスリー界を先導する第一人者。
4代続くアルザスのパティシエの家系に生まれ、14歳のときガストン・ルノートルの元で修業を始める。常に創造性あふれる菓子作りに挑戦し続け、独自の“オート・パティスリー”(高級菓子)のノウハウの伝授にも意欲を燃やしている。
多くのスイーツファンから絶賛を浴び、同業のパティシエたちからも畏敬されている。その鬼才ぶりは世界的に認められ、ヴォーグ誌から“パティスリー界のピカソ”と称賛された。
1998年、自身のブランド「ピエール・エルメ・パリ」として、東京赤坂のホテルニューオータニ内に初出店し、2001年にはパリのボナパルト通りにもブティックをオープン。2007年、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章。現在、国際的なプロ菓子職人協会「ルレ・デセール」の副会長としても活躍している。そして2016年、《世界のベストレストラン 50アカデミー》より「世界の最優秀パティシエ賞」を受賞した。
「ピエール・エルメ・パリ」は高名なコルベール委員会に所属し、パリ、ストラスブール、ニース、ロンドン、ドバイ、ドーハ、東京、横浜、大阪、神戸、京都、香港、ソウル、バンコク、およびマカオなどに事業展開している。
洋菓子界の巨匠。
片田舎に住む自分ですら知っている世界的パティシエ。
代表作は、バラ・ライチ・フランボワーズが絶妙なハーモニーを織りなすイスパハン。
ピエールエルメ本人も「一生に一度は食べてもらいたい!」と言っています。
こう言いきれるのはスゴイですね!
自分もパティシエですが、そう言えるほどの作品はまだ作れてないです( ノД`)シクシク…
まだ千葉のイクスピアリに店舗があった頃に伺い、食べてきました。
バラとライチの香りが絶妙に絡み合い、そこにマカロンの甘さとフランボワーズの酸味が全体をまとめます。
バラのお菓子は初めての味で、とても印象に残っています。
妻と2人でドリンクとケーキが4個で、確か¥6000くらいになりました!
正直、会計の時にビビりましたが、これが世界トップの味なんだと思うと当然の価格なんだとおもいました。
ピエールエルメ シグネチャー カップケーキ・マンゴー
構成
- マンゴー果肉&マンゴーソース
- マンゴームース
- マンゴージュレ
- ブリュレ
- スポンジ生地
シロップ漬けのマンゴーがごろっと上に入ってる。いやな青臭みはなく、果肉感は柔らかめ。
生じゃないのは残念ですが、流通に乗せれませんからしょうがないですね。
ソースは酸味をきかせていて、シロップ漬けとの甘さのバランスをとっている感じ。
ムースも甘さ控えめでスッととろけるなめらかさ。ふわっとマンゴーが香ります。
その下にしっかりめのマンゴージュレとスポンジ入りのブリュレ。
ジュレはガツンとマンゴーを主張し、引き締めます。
バニラ味のブリュレは色と材料から察するに、卵無しで牛乳プリンに近い感じ?
でもムースとは異なるなめらかさで、クリームに近い柔らかさ。
中に入っているスポンジはすごくしっとりしていて、くちどけも良い。
スポンジにブリュレが染みこんでないところを見ると、油脂が多めの配合と思われる。
驚きは層の多さ。4層からなる工程はまさにパティスリー並。
全体の味と食感のバランスも良く、最後に入っているスポンジがいい仕事してる。
ブリュレの量を抑えることで重くなるのを防ぎ、その食感でケーキ感を持たせる隠れた名わき役。
原材料を確認しても、訳わからないのが入っていない。
つまりマジメ?に作っているのがここからもわかる。
ピエールエルメの監修もさることながら、これを製造ラインに落とし込むセブンイレブンの開発陣もスゴイ。
これをやられると正直、町のお菓子屋はキツイな~。
エクレア・マンゴーキャラメル
構成
- クッキー生地
- シュー生地
- キャラメルクリーム
- キャラメルソース
- マンゴー
エクレアとは、棒状のシュークリームで、本来表面にフォンダンを掛けたもの。
日本では洋生チョコレートがかかっているのが一般的になってきている。(これもコンビニの影響?)
シュー皮は厚めで、皮自体もしっかり味わえるパリジャン風です。
個人的にこれは好みです。
日本の柔らかいシュー生地も、それはそれでおいしいんですが、食べ応えと味が感じにくいので。
上のクッキー生地も厚めですが、しけってしまっているのが残念。
中にクッキーとは違う食感があるので、なにかはわかりませんが砂糖化工品だと思います。
出来ればバリバリで食べてみたい。(上の皮だけトースターで焼いたら違うかも)
キャラメルクリーム、キャラメルソースともにしっかりと苦みを感じるのが好印象。
フレーバーのみのなんちゃってキャラメルとは違いますね。
隠し味?の塩も良いアクセントです。
キャラメルソースが若干ざらつく感じがありますが、これはおそらくマンゴーピュレかバターの成分ではないかと思います。
原材料にジェランという見慣れないものがありました。
調べるとゲル化剤(粘りを出したり、固めるもの)の一種のようで、高温に強いもののようです。
特性から考えると、キャラメルソースの分離防止に使われているのでは予想します。
勉強になりますね!
キャラメル味の割合が多いせいか、マンゴーは弱く感じました。
酸味等も弱いため、甘さと苦みでバランスをとる構成。
が、甘みが断然強く感じます。
そうとう甘いもの好きでなければ、1個食べるのに飲み物は必須です。(ここら辺のしっかりした味はフランスっぽい)
しかし、こちらも構成からみるに作業工程が多いですね!
こちらの原材料も見慣れたものが多い印象。
キャラメルペーストが先頭に来てるということが使用量の多さを表しています。
なるほど、濃いわけですね!
チョコレートスプレッドはキャラメルクリームに使用しているのではないかな?
その他の添加物はおそらくクッキー生地かファットスプレッドに入っているものでしょう。
ファットスプレッドやクッキー生地、キャラメルベースが単体で表示されていると言うことは、外部から仕入れて使用しているということです。
この辺が、商品の安定と省力化に貢献しているのでしょう。
まとめ
どちらもとても良くできた(何様?)商品でした!
個人的にはマンゴーを感じて、この季節に食べたいのはカップケーキの方でした。
しかし、もしこれが夏以外なら、迷わずエクレアを選びます!
この濃さがたまらない!
なんだかんだ言ってもこの価格帯で商品化できるのは素晴らしいですね。
職場で作ったらおそらく、売価が¥50~¥100は高くなると思います。
材料から考察してみて、何が入っているかはわかっても、その構成比はざっくりとしかわからないのと、どの部分に使っているかはわかりません。
しかし、知らない材料の発見や商品にどんなアプローチをしているか考えると、とても勉強になります。
洋菓子屋にとってもはや脅威となっているコンビニエンスストア。
恐れるだけでなく、分析やお手本にして成長していきたいです!